オリンパスSP-560UZ

(2007年9月発売)

2009年7月6日追補

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SP-560UZ 2007年12月に買ったデジカメです。
 今まである意味性能度外視で一番安いものという基準でデジカメを購入してきましたが、今回は広角28mm相当以下、望遠210mm相当以上、電源は乾電池使用可能という基準を設け、これで安い順にみたらこれになってしまいました。富士のS8000fdとSP-560UZが性能的に極めて近く、最後まで悩みましたが、バルブ露出(8分まで)とリモートケーブルが付くというのが決め手になってSP-560UZに決定しました。

 仕様の子細を見てみます。絞りは5角形である程度まともなカメラと言った感じですが、f8までしか絞り込めません。シャッターのタイムラグは小さく動く物でも大丈夫です。起動時間が遅いと文句を言う向きもあるみたいですが、沈胴式のレンズを撮影位置に持っていく為の時間ですから許容すべきです。それより、起動時間を縮める為に大トルクのモータを搭載してバッテリーを食うカメラにしなかった点をむしろ良識と判断すべきでしょう。私個人はそんなにもたもたしているとは思いません。

 メモリカードはxDカードですが2GBまでしかないのが不満です。RAWモードでは書き込みに時間が掛かりますから、高速、大容量のメモリカードを用意すべきと思います。ところが高速Hタイプは2GBまで発売された筈なのに何処の店にも512MBまでしか入荷しておらず、今後の入荷の見込みもないとの回答、そのうちオリンパスのカタログからもHタイプは落ちてしまい、現在1MB、2MBのMタイプしか載っていません。規格的には8GBまで可能とオリンパス自身は謳っているのですから、半導体メーカの供給の問題等、理由があるのでしょうけれど、前向きなアクションが欲しいところです。

 レンズにプロテクタ(フィルタ)が着かないので、レンズに傷が付いてしまいそうです。しかも、レンズキャップは電源オフでレンズが格納された時にしか付かないのでなおさらです。
 電源オフでなくとも取り付けられる何かしらの保護があった方がいいと思います。コンバージョンレンズが取り付けられるのだから出来ない事は無いと思います。もっとも、仮にフィルタ付けたら、レンズキャップできなくなっちゃうんですが。
 USBコネクタはミニB等の汎用性のあるものにして欲しかった。それで外部レリーズがなくなってしまうのも嫌なんですが。

 AUTOモードは手ぶれ補正を当てにしているのか感度を低めに設定し且つ絞りを深めにしているみたいですが(具体的には、1/30秒で絞り込まれるプログラムが組まれている)、動く物を撮るとぶれてしまいます。顔認識が出来るのですから、画面内で動いている物がある場合はシャッターを高速側にシフトするとか、何かやりようがあると思います。仕方がないのでPに高感度の設定をしてみましたが、高感度の画質はやや難ありです。色々試してみると、高感度設定で状況によりISO800まで感度が上昇します。ISO800ですとノイズが目立って解像感もかなり落ちてきますから、動く物を撮る時にはPモードでISO400以下の設定にするか、Aモードで絞りを開けて使うのが良さそうな感じです。

 シャッター優先モードは最小絞りがf8までしか絞り込めない為、ズーム中間の一番暗い部分の開放絞り値F4.7からだと3倍(1.5段)しかありません。こまめに感度を変えるか、感度をAUTOに設定しておかないと厳しいです。あともう一つ、何故か手動で最高速度の1/2000秒に設定できません。あんまり使って欲しくないのかもしれません。

 絞り優先モードは絞り値の選択範囲が前述の様に厳しいですが、一番明るい広角側目一杯で開放のf2.8に設定しておくと、ズームしてf2.8→f4.7→f4.5と開放F値が変化しても広角側に戻すと開放目一杯で追従してf2.8に戻ります。これを利用して出来る限り高速でシャッターを切る事が出来ます。CCDが小さく、被写界深度も深いので、そんなにピンボケしないですから動く物を撮る時にはこの使い方がお勧めです。

 スマイルショットを試してみましたが、結構いい加減に認識して勝手に3連写します。暗いところではISO3200まで感度が上がる事があり、この時には相当画質が荒れます。とにかく笑顔を取り逃さなければいいと言うモードなのかもしれません。

 説明書にはプログラムの内容が全く記載されておらず、この点を含めて説明書は分厚い割に全体的にちょっと不親切だと思います。例えば、チャンスモードとスポーツモードがどう違い、どう使い分ければいいのか全く判らないのです。カメラの設定項目選択時に説明が出ますので、そちらを見ろという事の様ですが、取扱説明書での予習は出来ません。

 JPEGの白飛びがちょっときついです。RAWモード(12ビットで記録されてるみたいです)で確認するとちゃんと記録されていますから、画像エンジンの問題でしょう。明部を出そうとして露出を下げると暗部が落ち込んでしまいます。ヒストグラムが表示できるんだから、前後の切り捨て範囲も動かせる様にして欲しかった(JPEGは8ビット記録なので前後2ビットが切り捨てられる事になります)。設定でコントラストを下げて露出補正を掛ければ近い結果を出せるのでこまめに調整しろという事でしょうか。ちなみにRAWモードの書き込み時間は10秒を超え、通常では使用するのは難しいと思います。
 ところが、このコントラスト調整が曲者でした。コントラストをずらして同一被写体を撮影してみたのですが、全くと言っていいほど違いがありません、て言うか、私には違いがある様には見えませんでした。CCDに余力がないのか、とも思いましたが、ひょっとしてメニューに入れたけれど機能していないのでは、等と考えてしまいます。

 長時間露光が出来るので打ち上げ花火の写真を撮ってみましたが、花火が上がってからシャッターを切ってもピントが合いません。
 ファインダーで確認できるのに、センサがコントラストのヤマをつかめずに何故か前ピンになります。
 試しに夜景モードで撮ってみたらちゃんと遠景にピントが合いました。
 マニュアルフォーカスの操作は面倒ですから、夜景モードで撮った方が間違いがないみたいです。

 CCDサイズは1/2.35型。実画面サイズは6.0×4.5mm程度と思われ、ドット間隔は実に0.00184mm!、レンズ解像度270本/mmを要求します。流石にここまでの解像度はきついと思いますが、そこそこの解像度は出ているようです。ただ、若干ですが周辺部に放射状の流れが見られます(特に広角側で目立つ)。18倍ズームである事を思えば、充分許容範囲だと思いますし、画素数が800万と高細密だからわかる程度のものです。歪みは頑張って抑えられているとは思いますが、広角側ではかなりの樽型の歪が出ます。

 仕様だけを見ると、先輩格で同じ光学系を持つSP-550UZの710万画素の1/2.5型CCDを拡げた物を突っ込んだ様な感じですが、レンズのイメージサークルに元々余裕があったと見られ、周辺部の画質に難はありません。
 私がオリンパスのデジカメを買うのはこれが3台目ですが、全体の色、描写はSP-560UZも素直で、癖はありません。
 ホワイトバランスの動作はFE-110ほどクリティカルではなく、通常であれば自動で問題はありません。但し、白熱灯に関する反応は鈍いので、白熱灯下 では手動で切り替えた方が無難です。

 背面の液晶は2.5型液晶でクリアです。ビューファインダーとの使い分けも設定できますので特に不満はありません。ビューファインダーの方は、もう少し視野角を広く取って欲しかったと言う感じです。とはいえ、ファインダーを覗いて写真を撮るという昔ながらのスタイルで写真を撮れますので、創作意欲も沸いてこようというものです。
 電子ビューファインダーは反応が悪いと言う向きもあるみたいですが、私がこのカメラを使っている分には走っている列車も写し止められていますし、特に不自由は感じていません。
 但し、デジタルズーム時にはファインダー像が極端に崩れるので使い物になりません。画像のデータ処理が追いつかない為だろうと思いますが、写った写真の画像は割合しっかりしていますから、ファインダーももう少し頑張って欲しいと思います。

 セレクトダイヤルはFE-110の様に不用意に回ると言う事もなく、クリックの強さも適当と言う感じです。
 オートフォーカスはiESPではフォーカスエリアがあっちこっち動きます。それが撮影する側の意思に即していればいいのですが、実際にはシャッターを切る寸前にカメラが迷ってとんでもない所にピントが移動する事もあって精神衛生上良くありません。スポットに設定してシャッター半押しでフォーカスロックをした方が確実です。

 電源は単3×4本。Ni-MHでも電池の持ちはいいです。FE-110と違って添付の電池はアルカリ電池でしたが、オリンパスのサイトを見ると1.7Vのオキシライドを使っても大丈夫の様です。

 とにかくおよそ現状で考えられる機能はほぼ網羅(前述したとおりコントラストみたいに死んでる機能もあるが)されており、画素数もこれ以上はもう要らないレベルまできてしまっていますから、あとは使う側の問題でしょう。
 この後、早くも上位機種SP-570UZが発売されています。SP-560UZと比べ、CCDが1/2.33型と一回り大きく1000メガピクセルになった事、フラッシュのホットシューが付いた事、ズーム比が20倍となって広角側、望遠側共に少し広がった点(光学系は同じで、レンズの移動を工夫して前後に拡げてるみたいです)が主な違いで一回り大きく(幅+2.5mm、高さ+9mm、奥行き+6mmで私にとって無視できない違いです)重く(+80g)なってしまっています。SP-560UZが電池、ストラップを含めた総重量が530gほど(内、電池4本が約110g)ですから、SP-570UZだと総重量は610g位になると思われます。
 操作性ではズーム、フォーカス(切り替え)が左手で操作するようになったのが一番の違いですが、フォーカスが不要であれば右手だけで操作できるSP-560UZの方が慣れてしまえば何かと便利な様な気がします。
 後継機と報じられていますが、暫くカタログにはSP-560UZも併記されて併売されていました。
 SP-560UZの方が優れている部分もありますからね。って言うか、通常使用ではSP-562UZの方が操作し易いくらいです。やはりSP-570UZは不評だったと見えて、その後のSP-565UZ、 SP-590UZでは元に戻っています。
 最新のSP-590UZの実写サンプルを見る限り、ズーム比が大きくなっているにも拘らず、SP-560で見られた広角側の流れも改善されているようですから、一体どこまで行くんだって言う感じがします。

 SP-560UZを購入して1年半、やはり画像センサが小さい事から来る画像の難点は如何ともし難いと思う事もあり、E-520を購入してしまいました。
 とはいえ、レンズシャッター式のコンデジは動作音も小さく、静粛性を要求されるシーンでは一眼レフよりも優れています。
 多分今後も使い続ける事になると思います。

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