オリンパスE-520

(2008年5月発売)

2009年7月6日新規

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オリンパスE-520
小型のE-520もキヤノンT70、ミノルタXD-Sと並べてみると思ったほど小さくはない。
しかし、3.5コマ/秒のモードラ付だと思えば小さいといえる。
写真ではZUIKO DIGITALED14-42mm F3.5-5.6、フラッシュFL-36RにリフレクターアダプターFLRA-1を取り付けている。レンズは小さいがフラッシュは大きく感じる。
 2009年5月に買った初めてのデジタル一眼レフカメラです。

 別項に書いている通り、うちにはαのレンズが3本ありますから、第一候補としてα300を検討したのです。が、検討中にディスコンになってしまった事と、今までソニーのバッテリーに泣かされた(携帯電話の発熱交換、Ni-MHバッテリーの寿命の短さなど)ので候補から外れました。
 で、例によって価格の安い順に検討。単三電池が使えるペンタックスK-mとオリンパスE-520が最後まで残りました。
 結局28-300mm相当までカバーするレンズ2本が付くダブルズームキットが実質5万弱で手に入るE-520に決定しました。
 ちょっと前まではこんなに安くデジタル一眼レフが手に入るなんて思っていませんでしたから、価格破壊の凄まじさを感じます。

 但し、フラッシュFL-36R、リフレクタアダプター、スペアのバッテリー、4GBのCFカードを同時購入しましたので合計で10万近くになってしまいました。

 子細を見てみます。
 各部のレイアウトは整然としている方だと思いますが、シャッターボタン以外に押しボタンが17個もあってダイヤルが2個。使い難くはないですが、測光モード、連写モード等の切り替えはスーパーコンパネから操作する方が精神的ストレスは少ないかもしれません。
 スーパーコンパネを使えばメニューに降りなくても大抵の撮影には対応できると思います。
 バッテリーはフラッシュを使わなければ連続で800枚くらいでも大丈夫でした。

 カメラの動作音は大きめです。シャッター音そのものというより、シャッター動作後のチャージ音、特にギヤモータの鳴きが大きいように思います。
 なんだかフィルムカメラのモードラみたいです。
 シャッターチャージ用の巻き上げレバーみたいな物を付ければ静かなカメラが出来ると思うんですが、そんなデジカメはどこも造らないでしょうね。

 メモリカードはxDカードとCFカードのダブルスロットです。xDカードは書き込みが遅く、RAWでの連写が出来ない事と、2GBまでしかない事から、短時間に多量に撮影する時には不向きです。
 CFカードの方は8GBまでオリンパスは動作確認をしていますが、16GBのカードも使えます。
 最初に16GBのカードを入れた時にコンパネにCFマークが出ないのでダメかと思いましたが、カードの切り替え操作をするとちゃんと認識します。但し、16GBのカードをアクティブにしておくとカメラの電源投入時の起動時間が若干長くなる様です。

 キットのレンズは14-42mmF3.5-5.6、40-150mmF4-5.6の2本。フォーサーズの画角は35mm判の約半分ですから28-300mm相当の画角をカバーします。
 プラスチックが多用され、なんとマウント部までエンプラで造られています。最初はギョッとしましたが、重量は軽くなっています。
 レンズの絞りは7枚で円形絞りです。確かにボケは綺麗に丸くなります。口径食も少ないと思います。ただ、フォーサーズは被写界深度が深いので大きなボケを期待する撮り方はあまり得意ではありません。
 フィルター径は58mmなので、キヤノンFDレンズで使っていたフィルターを転用しています。
 サーキュラーPLも転用してみました。14-42mmの広角端でもケラレませんでしたし、画質も問題となるような事はありませんでした。従って、オリンパスのキットレンズに関して言えば、現在店頭で売られているデジカメ用だとか、広角用だとかの高価なフィルターを買う必要はないと思います。

 カメラとしての機能は必要充分だと思います。上位機種のE-3と比較した場合、連写が落ちるのと防塵防滴ではない点を除けば、画質という点ではE-3と同等であるとオリンパス自身も認めています。
 1000万画素ですし、もう通常使用では充分なところに行き着いてしまった感じです。今でもそう不満のないレベルですから、今後はダイナミックレンジを拡げる方向とか、再現性に注力するにしても、改良・差別化の余地はあまりなくなってきていますね。

 ボディ手ブレ補正内蔵のデジカメの常として、ボディは若干厚めですが、全体としてコンパクトに仕上がっています。
 ボディやレンズが小さいのに、フラッシュFL-36Rが単三2本の使用であるのに、4本使用のフラッシュみたいに大きいのがちょっと難アリってところでしょうか。
 センサが4/3”と小さめなので、ファインダー像はやや小さい感じです。マニュアルフォーカスでのピントのヤマは掴み難いですが、かといってライブビューでマニュアルフォーカスする気にもなりません。でもま、AF合焦時にターゲットが赤く点灯した時にはほぼ間違いなくそこにピントが合ってるようですから気にする事もないかもしれません。

 人物撮影用のポートレートモードはSP-560UZにもありましたが、SP-560UZでは全体的に露出が持ち上げられて白飛びビシバシで使うのに注意が必要でした。
 E-520ではどうかなと思いましたが、階調がオートになって暗部が若干持ち上がり、全体的にも少し明るくなりますが白飛びは抑えられています。肌を明るくしたい時には露出補正+0.3EVくらいでほぼ満足いく感じになるみたいです。

 プログラムAEはダイアルで簡単に上下にシフト出来るので、カメラを首から提げてブラブラする時なんかはPのままでもそう困らないと思います。

 手ブレ補正は強力です。慌ててカメラを手に持って被写体を追っかけてシャッターを切った時でも背景がバッチリ止まって被写体がしっかりぶれてしまいます。
 ISボタンを押してダイヤルを回せば切れるんですが、ワンタッチでON-OFFできる方が良かった。動く物を追っかけまわす時には前もって切っておく方がいいようです。

 使っていてイマイチ良くわからないのは、3.5コマ/秒の連写速度を得る方法です。コンティニアスAFの動作時にはかなり落ちるようです。
 シングルAFの場合は連写にしておくと1回のレリーズで大抵2コマ撮れてしまいます。

 コンデジに出来なくて一眼に出来る一番の事はシャッター押しっぱなしでズーム動作が出来る事だろうと思います。
 かつて銀塩の頃によく実験的に遊んだ露光間ズームも行えます。

 ライブビューはコンデジと同じように動作します。
 顔パーフェクトショットを試してみましたが、これも最近のコンデジとほぼ同じような動作をします。
 背景に遠慮してる感じで、顔を認識してるんだからもう少し顔を明るくしろよって思う事もありますが、それだったらライブビューを使わずに先ほど述べた様にポートレートモードで+0.3EVにして、部分測光、AEロックで撮ればほぼ納得行く写真になります。
 AEロックはAFロックと別にする事が出来ますから、露出のコントロールには幅があります。
 せっかくの一眼レフですから、あんまりカメラ任せにするもんでもないと思います。

 逆光時、画面にカブリが発生する事があります。カブリは均一でなく、境界がハッキリ出る事もありますから、センサ前方のフィルタの表面反射の可能性があります。
 これは、ファインダーでは確認できない(ミラーが跳ね上がった状態で生ずる)ので注意が必要です。

 フラッシュのバウンスコントロールもいい感じです。銀塩と違ってデジカメだとその場で効果を確認できますので、ライティングも色んな事ができるようになりますね。

 オリンパスはこのE-520、後に続くE-30、E-620のCMを打っていません。海外で発表されたE-450は日本では発売されていません。
 そんな中、マイクロフォーサーズのE-P1が発売されました。E-P1は大々的にCMを打っていますから、今後マイクロにパナソニックのGみたいな電子ビューファインダー(以下EVF)付が出ればミラーボックスを持つ一眼レフは衰退するのではなかろうか、などと考えてしまいます。
 これはSP-560UZを使っていた時に既に感じていた事です。EVFが納得行くレベルになれば、ミラーやプリズムに拘る必要はないですから。
 ムービーカメラを見ても、昔のフィルムシネカメラみたいにビームスプリッタを使った一眼光学式ファインダーを持つビデオカメラなんてないじゃないですか。

 E-520、コンパクトでいいカメラです。
 これでここ数年出番のなかった銀塩一眼レフ、ミノルタα507siは今後使わなくなると思います(単三電池で動くキヤノンT70の方が稼動可能かどうか状態を確認し易いので、将来使う可能性としてはT70の方が高い)。
 そして、これが最初で最後のデジタル一眼レフになるかどうかはオリンパスの今後の商品展開次第でしょう。

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